血痕(付着血液)検査
製品やパッケージに付着した斑痕の分析。クレーム対応や混入経路などの割り出しに役立ちます。
物体に付着している斑痕から、ヒトの血液であるかどうかの判定や血液遺伝子型の判定を行います。
- 検査可能形態:目視可能な斑痕
検査の特徴
ヒト血痕判別検査
科学捜査研究所と同様の手法(ロイコマラカイトグリーン法、イムノクロマトグラフィー法)を用いて、ヒトの血痕かどうかを検査します。
※ヒト以外の血痕から動物種の特定をご希望の方は、別途お問い合わせ下さい。
ABO式血液遺伝子型判定
DNA解析により、試料が下記のいずれの遺伝子型であるのか判定いたします。
| 血液型 | 遺伝子型 |
|---|---|
| A型 | AA型、AO型 |
| B型 | BB型、BO型 |
| O型 | OO型 |
| AB型 | AB型 |
事例紹介
- 例1:梱包資材に付着したシミがヒトの血痕かどうかを検査したい。
- 例2:物体に付着した血痕の血液型により、対象者を絞り込みたい。
検査方法について
ロイコマラカイトグリーン法
血中に存在するヘモグロビンの触媒作用によって、過酸化水素水から遊離した酸素が、無色のロイコマラカイトグリーンを酸化させて緑色のマラカイトグリーンに変える反応を利用する方法です。
イムノクロマトグラフィー法
血液中のヘモグロビンが、抗ヒトヘモグロビンマウス抗体に補足されることを利用しています。
DNA解析(ABO式血液遺伝子型判定)
それぞれの血液型を構成している塩基配列には、6つの塩基置換が知られています。その組み合わせを解析することにより、遺伝子型を判定いたします。
※ごく稀に血清学的なABO式血液型と遺伝子型が一致しない場合がございます。
※臨床目的の検査は行っておりません。
ご依頼にあたっての注意事項
DNA抽出効率について
DNA解析を行うにあたって最も重要なことは、「いかに純度の高いDNAが抽出できるか」にかかっています。
下記のような場合は、DNAが劣化しているおそれがあります。
- 時間が経過している場合
- 高温多湿の条件下に保管されていた場合
- 試料が紫外線にさらされていた場合 など
DNAの劣化を防ぐためには、試料をできるだけ乾燥状態に保ち、暗所にて保管して下さい。
ルミノール反応について
科捜研をはじめ信頼ある検査機関では、目に見える血痕に対してルミノール反応を確認するようなことは行いません。何故ならば「ルミノール反応」は、拭き取り処理等を行ったため目に見えなくなってしまった血痕があった場所を推察するためのものだからです。
目視で血痕が疑われるレベルに顕在化している班痕や汚れに対してルミノール反応を行うことは、正式な法科学検査(ロイコマラカイトグリーン法やイムノクロマトグラフィー法)やDNA解析を阻害し、本来の正しい結果を導けなくなるリスクを増大させてしまいます。
一般的に知名度の高い「ルミノール反応」ではありますが、前述の理由により大きな問題と誤解を含んでおりますので、自主検査としてお手元で検討される際には細心の注意を払われるとともに、事前に専門家である当社までご相談いただくことをお勧め致します。