細菌遺伝子検査

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細菌遺伝子検査

有害微生物の有無について、遺伝子レベルで高感度・特異的に検出し、報告いたします。

食品中の病原微生物の有無確認

  • 検査可能形態:食品
検査対象病原微生物 陽性と判定される微生物
リステリアListeria monocytogenes Listeria monocytogenes
カンピロバクターCampylobacter jejuni Campylobacter jejuni
Campylobacter coli
サルモネラSalmonella enterica Salmonella 属
緑膿菌Pseudomonas aeruginosa Pseudomonas aeruginosa
病原性大腸菌O-157Escherichia coli O157 : H7 Escherichia coli O157 : H7
Escherichia coli O157 : NM
Escherichia coli O55 : H7
黄色ブドウ球菌Staphylococcus aureus Staphylococcus aureus
エンテロバクターEnterobacter sakazakii Enterobacter sakazakii

事例紹介

  • 例1:自主検査において陽性と判定された検体についてDNAで確認したい。
  • 例2:加熱食品について病原微生物のDNAの有無を検査したい。
  • 例3:培養検査法よりも高感度に検査したい。

検査方法について

食中毒の発生は増加傾向にあり、食中毒が発生した場合の事業者のリスクは大きく、食品衛生法においても、自主的な衛生管理が求められています。
食品に起因する食中毒の原因となる病原菌の検出には、通常、専用培地などを用いた培養検査法を用います。当社でも、食品衛生検査指針に準じた高精度な検査を行っております。しかしながら、培養検査法は判定に数日を要し、検出感度も低く(食品1g中100〜300cell)、病原性とは必ずしも一致しないことなどが短所とされています。

これらの問題点を解決する手段として、病原体の遺伝子を迅速に検出する遺伝学的診断法が注目を集めています。
当社がご提供するリアルタイムPCR法による細菌遺伝子検査は、生菌の場合は食品25g中1cellから検出可能な高感度な検出法です。また、高い特異性から、培養検査法で陽性となった検体の確認試験としても有効です。

一方で、PCR法は高感度な検査法であることから、陽性の場合であってもたまたま対象の細菌を検出しただけで、食中毒の原因は別の菌である場合や、毒素を産出しない同種を検出する場合などが考えられます。最終的な結果の判定には食品衛生検査指針に準じた培養検査法もあわせてご利用下さい。

メリット デメリット
培養検査法
  • 通知法として広く認められている
  • 菌の単離から詳細な分析が可能
  • 低コスト
  • 菌を長時間培養しなければならない
  • 病原性とは直接関係のない代謝産物が検出対象の場合が多い
  • 検出対象の代謝物は個々の分離菌で発現の程度にバラツキがある
  • 検出感度が低い(食品1g中100〜300cell)
遺伝子検査法
  • 検出感度が高い(食品25g中1cell)
  • 短時間に検出できる
  • 非常に特異的である
  • 菌を分離しなくても検出できる
  • 短時間に検出できる
  • 非常に特異的である
  • 菌を分離しなくても検出できる
  • 通知法に指定されている項目が少ない
  • 菌の単離は行わない
  • 高コスト

病原微生物とは?

リステリアListeria monocytogenes

リステリアは自然界に極めて広く分布する常在菌の一種です。抵抗力が強く、冷蔵庫での保存や塩分の添加、亜硝酸塩への抵抗性など、他の菌の増殖を抑えられるような環境でも増殖して感染の原因になる場合があります。健常者が発病することはまれですが、妊婦・乳幼児・高齢者や他の疾患などで免疫力が低下している人が感染した場合には、重篤な疾患となることがあるので注意が必要です。

カンピロバクターCampylobacter jejuni

カンピロバクター属は16菌種に分類されていますが、そのうちCampylobacter jejuniは食中毒の起因菌として重要で、児童の散発下痢症の主要原因菌です。
さらに、胃腸炎以外にも全身性感染や神経麻痺を続発し、死亡例もあることから注意が必要です。
Campylobacter coliも食中毒原因菌ですが、その頻度は高くありません。これらの菌は25℃では発育しませんが、42℃など高温で発育します。4℃や凍結状態で安定して長期間生存します。主に家畜・家禽の保菌及び食肉への汚染が問題となります。

サルモネラSalmonella enterica

サルモネラは自然界に広く分布し、牛・豚・鶏などの家畜、犬・猫などのペットもこの菌を保有している場合があります。
また、ネズミやハエなどによっても汚染される場合があるので注意が必要です。全国的に多い食中毒の原因菌であり、肉類・卵製品からよく検出され、特に鶏卵を用いた食品の加熱不足や不衛生な保管等が原因となり発生しています。

緑膿菌Pseudomonas aeruginosa

緑膿菌は下水、海水、湖水、河川水、土中などの環境中に分布し、ヒトを含む動物の腸管内で高頻度に検出されます。特に抗生物質に対する多剤耐性菌が臨床的に問題となっており、患者に敗血症や肺炎などを引き起こします。
ミネラルウォーター類のうち、未殺菌または未除菌のものについては、緑膿菌が陰性でなければならないとされています。

病原性大腸菌O-157Escherichia coli O157 : H7

大腸菌のうち、特にヒトに下痢などの消火器症状や合併症を起こすものを病原性大腸菌(下痢原性大腸菌)と呼びます。
この下痢原性大腸菌のうち、現在、食品衛生上最も問題となっているのがO157を含む腸管出血性大腸菌であり、1999年に施行された感染症法では唯一の第3類感染症として位置づけられました。
O157の感染事例として、井戸水、牛肉、サラダ、そばなどがあります。

黄色ブドウ球菌Staphylococcus aureus

黄色ブドウ球菌はヒトや動物の皮膚に常駐する菌のため、調理者の手指により汚染される場合が多く見られます。食品中で増殖した黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシンと呼ばれる毒素は耐熱性で、食品を加熱して菌を死滅させても毒素はそのまま残ります。
また、10%の高食塩濃度にも耐性があり、乾燥にも強いため、食品への汚染防止と増殖抑制に十分な注意が必要です。

エンテロバクターEnterobacter sakazakii

エンテロバクターの乳児用調製粉乳汚染は乳児の疾患原因となります。乳幼児、特に未熟児や免疫不全児、低体重出生児を中心として、敗血症や壊死性腸炎を発症することがあり、重篤な場合には髄膜炎を併発します。
エンテロバクター属菌は、ヒト・動物の腸管内や環境中に広く分布しており、乳児用調製粉乳を広く汚染していますが、一方で、汚染菌数については100g当たり0.36〜66個と極めて低い点が特徴です。WHOは70℃以上の高温のお湯で調乳することにより、感染リスクの低下が期待されるとしております。

リアルタイムPCR装置
測定値

DNAを複製する方法にPCR法(Polymerase Chain Reaction)があり、これは、DNAをDNAポリメラーゼという酵素で複製する方法です。リアルタイムPCRとは、PCR法でのDNA増幅過程をリアルタイムでモニタリングし、解析する方法です。このために必要な、温度を上下させる機構と蛍光光度計を一体化したものがリアルタイムPCR装置です。サンプルを入れてから約30分〜1時間程度でDNAの増幅と蛍光物質による検出が可能です。検出対象に応じたプローブを設計し、リアルタイムPCRを行うことで、検出対象の有無を短時間・高精度に判定することができます。

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有害微生物の有無について、遺伝子レベルで高感度・特異的に検出し、報告いたします。